わたしがうごくちゃんを知ったきっかけは、あまりいいものとは言えない。
高2の冬、わたしはとてつもない希死念慮に襲われていた。学校に登校してる間は、どこの建物なら飛び降りれるか、どの高さなら死ねるかをずっと考えていたし、授業中はずっと、自分が木で首を吊っている映像が頭に浮かんでは消え、浮かんでは消え、問題が解けない自分を責め、ずっと泣いていたように思う。下校時にも、行きとは違う景色を眺めて、雪が積もる夜道を歩きながら、死ねる場所ばかり探していた。
そんなある日のことだ。わたしの目に、うごくちゃんの訃報のニュースが飛び込んできたのは。
最初は興味本位でクリックしただけだった。記事を読むと、どうやら有名な実況者の「うごくちゃん」という人が死んでしまったらしい。巷では、自殺だと噂されていて、それを悔やむ人がたくさんいた。
わたしがその時死にたくなければ、うごくちゃんを知ることは永遠になかっただろう。だけど、その出来事があまりにもタイムリーすぎて、「うごくちゃん」という実況者がとても気になった。
家に帰って、その日のうちに、うごくちゃんが投稿していた動画を見た。正直、下ネタをこんなに可愛い声で言う人がいるということに驚きを隠せなかった。なぜなら、その時のわたしは、優等生真面目いいこちゃんのキャラで生きていたから。周りにそんなに下ネタを言う人がいなかったということもある。
でもなぜか、うごくちゃんの動画を見ていると安心した。なぜか好きになって、当時ヴィレヴァンで販売されてたぬいぐるみをすぐ買うほど好きになった。あとから考えてみたら、これはかなり不謹慎なことだと思うが、そのぬいぐるみは今やわたしの宝物だ。
これほどわたしが虜になったのは、うごくちゃんの魅力そのものであると感じる。
わたしは、優等生真面目いいこちゃんキャラで過ごしていたけれど、死にたくて、何も信じられなくて、当時の生活を振り返るとボロボロだった。
学校に行きたくない日の朝は、太ももにとにかく傷を入れまくる。傷がたくさん出来たのを見て、わたしは頑張れるという気になれた。学校に行ったら、家にあった風邪薬を1錠だけ飲む。ODという言葉を知らなかったけれどやっていたこの行為は、わたしを安心させてくれる1つの儀式みたいなものだった。学校から帰ってきたら、制服から着替えもせずすぐ部屋で首を吊り(死ぬ気はあんまりない)、やろうと思えばいつでも死ねるんだという気持ちを途切れさせないようにしていた。そうじゃないと、明日が頑張れなかったし学校も頑張れなかった。そして、疲れて、気付いたら寝ているのである。ほぼ気絶。
そんな生活を1ヶ月くらいしていたから、わたしのメンタルも体もボロボロだった。
だからうごくちゃんという存在は、とてもすごくて、まるで、優しく寄り添ってくれる天使に見えた。
これがうごくちゃんとの出会いだ。
わたしはとてもうごくちゃんが好き。どんな経緯があろうと、嫌いになることは絶対にない。
というか、もう嫌いになれないのか。だって、うごくちゃんはお空の上にいるから、
書きたいこと書いてたら、1番最後になっちゃった
うごくちゃん、お誕生日おめでとう
今まで何でもなかった日は、誰かの特別な日で、
わたしがそれを祝えること、とても嬉しく思うよ
本当にありがとう